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2014年6月26日 (木)

アーヴァンクAfanc

●ウェールズの水の怪物
アーヴァンクはウェールズ(イギリス西部)地方にその伝承が残る怪物です。その名前から、ビーバーもしくはそれに似た巨大な怪物と考えられていますが、その他にも超自然的なワニや馬、ドワーフ、水の悪魔などさまざまな説が唱えられています。

この怪物は、コンウィ川にあるというシーン・アル・アーヴァンク(アーヴァンクの池)に棲むと言われ、機嫌が悪い時には土手を壊し、コンウィの谷を水浸しにして、農作物をダメにし、牛や馬を溺れさせて水の中に引きずり込むのだと考えられていました。


●アーヴァンク退治
そのアーヴァンクにも、ひとつ弱点がありました。ユニコーンのように、乙女に弱く、その膝で眠るクセがあるのです。
それを知ったコンウィの谷の人びとは、頑丈な鎖を用意し、ヒュー・ガルダンという人物と、彼が所有する二頭の雄牛を呼び寄せます。これらの雄牛は、とてつもない力を持つと評判だったのです。
そして、膝で眠らせる役目はひとりの勇敢な女性が志願し、アーヴァンク退治の態勢は整いました。

果たして、この罠にアーヴァンクは見事はまりました。
池から這いずりだし、女性の膝で眠ったところを鎖で縛り、その端を雄牛の角につけて一気に引っ張り上げました。
それに気づいたアーヴァンクは抵抗するものの、雄牛の力には勝てず、池から引きずり出されたのです。

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