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2014年7月 2日 (水)

小豆洗いAzukiarai

●小豆(あずき)を洗う妖怪
小豆洗いは、「小豆とぎ」とも呼ばれる妖怪です。川のほとりでショキショキと、まるで小豆を洗っているような音を立てます。棲んでいる場所は決まっていて、だいたい谷川のほとりか、橋の下に出現し、歌を歌います。その姿を見た者は誰もいません。

基本的に無害な存在ですが、時に「小豆とごうか、人取って食おうか」と歌っては人を驚かせます。この歌のもとに近づこうとすると、必ず川にはまると言います。

小豆洗いの正体については諸説あり、はっきりしていません。ある地方ではムジナが化けたものと言い、別の地方では蝦蟇(がま)が化けたものと言います。また別の説ではヒキガエルが変じたものだと考えられているようです。


●各地方の小豆洗い
この妖怪の話は全国に散在しますが、主に甲斐(山梨県)、信濃(長野県)、越後(新潟県)などの地方で語られることが特に多いようです。

東北地方に現れた小豆洗いは、農家の嫁取りの時に現れました。貧乏で赤飯も炊けずに困っていると、台所でショキショキと小豆を洗う音がしました。一同が行ってみると、山のように赤飯が置いてあり、一同たいそう喜んだということです。
その一方で、島根県に現れる小豆洗いは、実際にザルで人を捕まえることもあるようです。

地方によっては、洗うものは小豆ではなく、米だったり箸だったりします。その場合、名前も「米とぎ婆」「箸洗い」と変わります。

何故小豆や米なのか、という点については、米や小豆は神祭り、つまり「ハレ」の日の食物なので、妖怪が洗うにふさわしいからだという説があるようです。



●亜種・別名など
あずい洗い/小豆あらいど/小豆洗い婆/小豆こし/小豆ごしゃごしゃ/小豆さらさら/小豆すり/小豆そぎ/小豆そぎ婆/小豆とぎ/小豆とげ/小豆婆/小豆やら/米とぎ婆/コメカシ/洗濯狐/付け紐小僧/荒神様/山の神/赤小豆洗い/米とぎ婆さま/箸洗い

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