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2014年7月 3日 (木)

カトブレパスCatoblepas

●アフリカの怪物
カトブレパスはローマの著述家プリニウスの「博物誌」で、初めて言及された怪物です。その名前はギリシア語で「うつむく者」を意味し、その名の通り、細い首の先に重い頭がだらりと垂れ下がっており、いつもうつむいたような格好をしています。

大きさは並みで、脚は鈍く、普段は地面を見て暮らしていますが、その目を見るとたちまち死に至ると言われます。

この怪物はエチオピア(現在のアフリカ北部)やエジプト南部の荒れ地に棲息し、初期の旅行者の中の記録にも、この動物に言及したものがいくつかあります。

恐らくはアフリカのヌーではないかと考えられていますが、3世紀の著述家、ミュンドスのアレクサンドロスによれば、ユグルタ戦争(紀元前112年)の時に、ローマの将軍マリウス率いる一隊がこの怪物に出くわし、壊滅状態に陥ったとされます。


●中世のカトブレパス
中世ヨーロッパの動物寓話集によれば、この怪物はピンクの目を持つと言われ(どうやって確認したのでしょうか……)、痩せた細い身体の上に豚の頭が乗っている姿をしているとされました。

しかし、エドワード・トップセルはこれを「ゴルゴン」と呼び、身体は鱗に覆われ、ドラゴンのような翼と巨大な歯を持ち、ひづめの代わりに「手」を持つとされました。

フランスの作家フローベルの「聖アントワーヌの誘惑」によれば、この怪物は黒い水牛で、豚のような頭は地面まで垂れており、首は空っぽの腸のようにグニャグニャしていると言います。
頭を自分で支えることができないので、自分の毒息で濡れた草を舌でむしり取ります。太っているためいつも腹ばいで動き、顔は硬いたてがみで覆われているため、脚は見えません。まぶたはバラ色にふくれ、その奥に死をもたらす目を隠していると言います。

この怪物は聖アントワーヌが耐えねばならない恐怖のひとつに数えられています。



●亜種・別名など
ゴルゴン

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