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2014年7月 3日 (木)

ケルヌンノスCernunnos

●ケルトの古神
ケルヌンノス(ケルヌノス)は、ガリア(フランス)とブリテン(イギリス)で崇拝された、ケルトでも最も古い神のひとりです。

その姿は、おおむねあぐらをかいて座り、袖無しの長衣(チュニック)にガラス玉の首飾りといういでたちで、頭には一対の立派な枝状角が生えていました。
そこから、古代ローマ人によって「角を持つ者」を意味するケルヌンノス、もしくはケルヌノスと呼ばれました。

●豊穣の神
ケルヌンノスは野生動物や森林の神であると同時に、角が豊穣のしるしと考えられていたため、豊穣の神と見なされました。ローマ人はこの神を、伝令や死者の神であるメルクリウス(ギリシア神話のヘルメス)と同一視したと言われています。

ガリア北部ではこの神は重要視されたらしく、ノートルダム大聖堂の下から発見された祭壇には、このケルヌンノスのレリーフが、他の神よりも大きく彫られていたそうです。
また、ガリア南部の文書や彫刻にもケルヌンノスが記録され、そのルーツは旧石器時代にまでさかのぼることができると言います。

ただ、中世に入ると、この枝状角は豊穣のしるしではなく、悪魔のしるしと見なされるようになります。


●亜種・別名など
ケルヌノス

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