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2014年7月 3日 (木)

カリュブディスCharybdis

●渦巻の怪物
カリュブディスは、ギリシア神話に登場する怪物の名前です。
海の底に棲み、1日に3回、大きく水を吸い込んで吐き出します。そのたびに海に渦巻が起きて、そこを通る船はことごとく沈没することから、船乗りたちに恐れられていました。

彼女はガイアとポセイドンの娘で、当初女神でしたが、ヘラクレスの捕まえてきたゲリュオンの牛を食べ過ぎたため、その貪欲さをゼウスに責められ、雷に打たれて怪物に変えられました。

この怪物は、のちにイタリア半島とシチリア島の間にあるメッシナ海峡の北端辺りに棲んでいるとされました。常に海底にいるのでその姿は分かりません。

対岸には怪物のスキュラがいて、近づくと船乗りを襲うとされていましたが、カリュブディスの方が確実に死に近づくということで、彼らはスキュラのいる岩場の方を選んだということです。


●オデュッセイアに見るカリュブディス
カリュブディスの名前は、詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」に見ることができます。

主人公のオデュッセウスはカリュブディスのいる海域を通ることになりましたが、最初スキュラのいる場所を通ったため、一人の部下を失います。
慌てて舵を反対側に切ったはいいものの、今度はカリュブディスの渦に巻き込まれます。そこで、オデュッセウスは渦の上にあった岩に飛び移り、そこに生えていたイチジクの枝に捕まります。

やがて渦の中から再び船のマストが出てきたため、枝から船へと飛び降りて難を逃れたということです。

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