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2014年7月 3日 (木)

ファウヌスFaunus

●ローマ神話の神
ファウヌスはローマ神話に登場する森林と多産の神です。
半人半山羊の姿を持ち、神託を与える者として、古代ローマ人たちに崇拝されました。ローマとエトルリア(北イタリアの古代国家)が交戦状態にある時に、ローマ人たちへローマ側が優位にあることを伝え、彼らを勝利に導いたのもファウヌスだと言われています。
のちにギリシア神話のパンやサテュロスと同一視されるようになり、パンの持つ角や蹄(ひづめ)を持つようになりました。

また、その姿から、家畜の保護者と見なされ、古代ローマの農耕神ルベルクスと同一視されることもあったようです。

ファウヌスの持ち物は狼の毛皮、花や草で作った冠、酒杯(ゴブレット)とされています。


●古代王国の王
ある伝説によれば、ファウヌスはもともとラティウム(ローマ南東にあった古代王国)の王で、古代イタリアの農業神ピクスの息子だったとも言われています。
彼は死後、神格化され、その崇拝者たちはティボリ(ローマ北東部の都市)にある神聖な森に彼の偶像を作りました。

毎年2月15日に行われたルベルカリア祭は、農耕神ルベルクスの祭ですが、実は神格化されたファウヌスの祭だったともされています。

中世以降は「財宝の守護者」、あるいは「夢魔(インキュバス)」であると解されることもありましたが、これはギリシア神話のパンやサテュロスのイメージがファウヌスに移ったことから来るものだったようです。



●亜種・別名など
ファウナ(女性のファウヌス)/ファートゥウス/ファートゥア

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