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2014年7月 3日 (木)

ノームGnome

●地の精霊
ノームは小人もしくは精霊の名前です。絵本や童話の影響からか、今でこそ小人としてのイメージが強い存在ですが、もともとは精霊に属するもので、中世随一の錬金術師として名高いパラケルススによって初めて言及された存在です。
著書「妖精の書」には、水のウィンディーネ、風のシルフ、火のサラマンダーとともに、地の属性をつかさどるノームの名前が記されています。

ノームGnomeという呼称は基本的に男性、もしくは種族名を差し、女性の場合はノーミーデスGnomides、もしくはノーミードGnomidという呼び名を使います。

ノームという呼称の由来には諸説あって、ギリシア語の「地に棲む者」を意味する「グノームスGenomus」から来るという説、同じく「大地のすみか」を意味するグノーモスGenomosから来るという説などがあります。
他に、やはりギリシア語で「知恵」を意味するグノーシスGnosisから来るなんて説もあるようです。


●小人としてのノーム
ノームは地の精霊であり、地には小人が棲む。こういう連想からなのかは分かりませんが、他の精霊に較べて、ノームは比較的早い段階で小人とされました。
今もその名残は根強く残っていて、童話の中にも「小人」と書いて「ノーム」と読ませるものは数多く存在します。ドワーフやコボルト(コボルド)のような妖精と同一視することもありました。

ヴィル・ヒュイゲンの「ノーム」シリーズには、こうした妖精としてのノーム像が描かれています。
彼らは赤いとんがり帽子をかぶり、陽気で明るく、地面に穴を掘って暮らしています。手先は器用でいろんなものを作ることができますが、他種族との交流については不得手としており、特にトロールたちを大の苦手としているそうです。


●錬金術とノーム
錬金術では、「地はあらゆるものを内包する」というイメージから、彼らを「知恵」の象徴と見なしました。
ゆえに、錬金術師たちはこぞってこの精霊を崇めたと言います。その背景には、恐らく地→鉱物→財宝→錬金術、というイメージも働いていたのではないかと思います。

アレキサンダー・ポープの「髪盗人」では「真面目すぎ、淑女ぶる女」は「ノームの方へ下降してゆく」と書かれています。



●亜種・別名など
グノーム/ノーミード(女性形)/ノーミーデス(同じく)/ピグミー/ドワーフ/グノーム/アース・エレメンタル(大地の精霊)

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