« 鞍馬天狗Kurama-Tengu | トップページ | ラミアLamia »

2014年7月 5日 (土)

ラドンLadon

●百頭竜
ラドンはギリシア・ローマ神話に登場するドラゴンです。
巨大な身体に無数の鱗(うろこ)、100の頭に200の目がついていると言われ、その口からはあらゆる国の言葉や声が発せられると言います。

一般的にはテュポンとエキドナの子供だと言われていますが、ポルキュスとケトの子供という説、ガイアの子供という説、あるいは女神ヘラの創造物だという説など、いろいろな説があるようです。

彼はヘスペリスの園の林檎を護る存在として、ヘラによって置かれました。この木はゼウスとヘラが結婚した時、ガイアから贈られたものです。ラドンはその木に絡みつき、近づく者を攻撃してはねつけました。


●ヘラクレスの功業
しかし、そんな彼にも強敵が現れます。英雄として名高いヘラクレスです。彼はヘラによって科された「十二の功業」のうちの11番目として、ヘスペリスの林檎を取りに来たのです。
ラドンは木に絡みついて彼を威嚇しますが、ヘラクレスは得意の弓矢で彼を射て即死させます。そして、見事ヘスペリスの林檎を手に入れることに成功します。

ヘラはその死を悼んで、彼を天空に挙げます。それが現在のりゅう座だということです。ちなみに、りゅう座はヘラクレス座のすぐ近くにあります。

なお、別の説では、ヘスペリスの林檎は神にしか取れないので、彼はラドンに出会っていないと言われています。この場合は、天球を支えていたアトラスが代わりに取ってきたということになっています。



●亜種・別名など
ラードーン

« 鞍馬天狗Kurama-Tengu | トップページ | ラミアLamia »

ギリシア神話の怪物」カテゴリの記事