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2014年7月 5日 (土)

ラミアLamia

●ギリシア・ローマ神話の怪物
ラミア(ラミエー)はギリシア・ローマ神話に登場する女の怪物です。その起源については諸説あり、はっきりしていませんが、最も一般的なのはリュビア(現在のアフリカ北部)の女王だったとするものです。

エジプト王ペーロスとリビュエー(リビアの語源となった女性)の間に生まれ、ゼウスに愛されましたが、ゼウスの妻ヘラの嫉妬を受けたので、ゼウスは彼女をアフリカの贅を尽くした洞窟に隠しました。
さらに、ゼウスは目を取り外せるようにし、自由に飛ばして警戒できるようにしたのです。

しかし、ヘラは彼女を見つけ、半人半蛇の醜い姿に変えて、ラミアの子供たちをことごとく殺します。
以来、絶望した彼女は、他の男や子供を見つけると、良い音色の口笛を鳴らして誘惑し、喰らうようになったと言います。一説には、ヘラに眠りを奪われたので、夜にさまよっては、寝ない子を襲って殺すのだとされています。

古代ローマ時代には、後の時代に言うところのボギー(邪悪な存在)として、子供たちをしつけるのに使われたとも言われています。


●民間伝承の中のラミア
このラミアは、のちにヨーロッパの民間伝承に採り入れられ、森の中の住民となり、夜になって縄張りに入ってきた人間を襲ってはその血を吸ったり、肉を喰らったりするようになると考えられました。

中世から近世にかけては、「吸血鬼」と同等の存在と見なされるようになり、彼女を題材にした作品がいくつも作られます。好色な存在という要素が付け加えられたのも、このころです。

さらに時代が進むと、彼女は「魔女」や「妖術師」のひとりとして、人びとに恐れられるようになりました。時に、魔女や妖女を指して「ラミア」と呼ぶこともあったようです。


●ラミアの姿
ラミアの姿については、いくつか解釈が存在します。
最も有名なのは、ギリシア・ローマ神話に見られる半人半蛇の姿ですが、トプセルの「四足獣誌」には、全身がウロコに覆われ、割れたひづめと女性の乳房と男性器?を持つキメラ的な四足獣として描かれています。



●亜種・別名など
ラミアー/ラミエ

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