« ペガサスPegasus | トップページ | フェニックス(不死鳥)Phoenix »

2014年7月 6日 (日)

ペルセポネPersephone

●デメテルの娘
ペルセポネ(ペルセポネー)はデメテルの娘で、ハーデスの妃となった女神です。
ペルセポネイア、パルセパッタ、ペルセパッタとも呼ばれ、地上に住んでいたころは「コレー(娘)」と呼ばれていました。ローマ神話のプロセルピナに当たります。

彼女はある悲劇によって一躍有名になりました。
野原で花を摘んでいたところ、突然現れる黒い影。伯父のハーデスです。彼は、ペルセポネを捕らえると、そのまま戦車に乗せ、冥界へと連れ去ってしまいます。

やがて、母デメテルが異変に気づき、冥界へとやって来て「娘を返せ」と嘆願します。
しかし、ペルセポネは喉の渇きに耐えかねて、冥界のザクロの実をほんの少し、食べてしまったのです。冥界のものを一口でも口に入れれば、地上に帰ることはできません。

そこで、ゼウスが裁定に乗り出して、一年の3分の1は冥界にいる代わりに、3分の2は地上へ戻るようはからったということです。


●ペルセポネ信仰
ペルセポネはいわゆる「植物の種」の化身であり、その意味において、デメテル信仰と深く結びついています。
と言うより、二人はもともと同一の存在でした。

そこから、地下神(ハーデス)による植物神(デメテル)の支配という部分が分離され、ペルセポネというひとつの「地下神に支配される植物神」の人格が生まれていったのではないか、とされています。
実際、ペルセポネに上述以外のエピソードはありません。

ハーデスの浮気を責めたというのも、ハーデス伝承に乗っかった、いわばオマケのようなもので、ペルセポネという明確なキャラクターの性格付けにしてはいささか弱いとも言えます。

彼女はアルカディアの地やシチリア島で崇拝されましたが、その儀式はデメテルのものとほとんど一緒でした。
例外的に、古代ギリシアの秘教オルフェウス教において、ディオニュソスとともに主神の地位に置かれましたが、正統なギリシア神話から見ればほとんど異端のようなもので、現在に残るギリシア神話にはその設定は入っていません。

ちなみに、彼女の冥界妃としての持ち物はコウモリ、水仙、ザクロです。



●亜種・別名など
プロセルピナ/ペルセポネイア/ペルセパッサ/パルセパッタ/ペルセパッタ

« ペガサスPegasus | トップページ | フェニックス(不死鳥)Phoenix »

ギリシア神話の神々」カテゴリの記事