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2014年7月 6日 (日)

ラグエルRaguel

●天使を監視する天使
ラグエルはラグヘル、ラスイル、ルファエル、スルヤンなどさまざまな名前を持つ天使です。
その名は「神の友」を意味する言葉から来ていると言われ、旧約聖書偽典のエノク書によれば、エノクを天国に運んだのがこの天使だと言われます(別の天使という説もあり)。エノクはこの天使のことを「大地の天使」と呼びました。

彼はミカエル、ラファエル、スリエルらとともに、「この世と光明のために復讐をする」聖なる天使のひとりだと言われています。

「復讐」とはかなり物騒な表現ですが、この言葉は他の天使が堕落しないように同僚たちを「疑う」役割を与えられていると解釈することもでき、つまりは内部監視役、会社で言えばコンプライアンス(内部統制)の任に当たる天使と言うことができるでしょう。

また、ラファエルの統治する第2の天国の守護天使としても活躍します。


●追放された天使
この天使は一度、ローマ教皇によって「追放」されたことがあります。西暦745年、ローマ法王庁の教会会議において、教皇ザカリアスにより告発されたのです。

どのような理由で告発されたのかはよく分かっておりませんが、一説にはオリベルとトビエルという堕天使にそそのかされて、聖者のふりをしたからだとも言われています。
ラグエル以外にも、テュブエル、イニアス、ザバオク、シミエルといった天使が堕天使として「追放」されました。
何人かの司祭がこの天使を尊ぶよう説得しましたが、それらの司祭も「異端者」に連なる者として法王庁から破門されました。

恐らく、天使信仰が加熱する中で、特に尊敬を集めていたラグエルが、手っ取り早いスケープゴートとして利用されたのではないかと考えられています。



●亜種・別名など
ラグヘル/ラスイル/ルファエル/スルヤン/アクラシエル

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