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2014年7月 6日 (日)

ロックRoc

●巨大な怪鳥
ロックはルクとも呼ばれる、巨大な怪鳥です。
インドやペルシア、アラビアに至る地域でその存在が信じられ、その両翼の全幅は30ペース(約40.6メートル)に及び、羽の大きさは12パーム(約2.4メートル)になると言われています。象をそのかぎ爪でやすやすとつかみ、持ち帰って雛の餌とします。

かの「千夜一夜物語」にもこの鳥は登場し、シンドバッドはこの鳥の足に自分の身体を結びつけて、宝石で埋まる谷へ降り立ったと言われます。


●ロックの伝説
さまざまなヨーロッパの冒険家や旅行家がこの怪鳥について言及しておりますが、最も有名なのはマルコ・ポーロによるものでしょう。

彼は「東方見聞録」の中で、中国の宮廷においてこの鳥の巨大な羽毛を見たと述べており、また、マダガスカルに飛来するグリフォンとは、従来言われているようなライオンと鷲のキメラ(複合動物)ではなく、鷲に似ているが、ただとてつもなく大きいもののことだ、と言及しています。

中世のベストセラーとして名高い「東方旅行記」の作者ジョン・マンデヴィルは、インドに棲むグリフォンのことを紹介していますが、これはロックのことではないか、と考える研究者もいます。
ちなみにマンデヴィルによれば、このロック=グリフォンが出現する時は、その巨体によって太陽が隠されると言います。


●ロックのモデル
ロックのモデルは、一説によれば、古代にマダガスカル島に棲んでいたエピオルニス・マキシムスであると言われています。この鳥は頭高が5メートルに及び、卵は30センチにもなったそうです。
また別の説では、インドの伝説上の鳥ガルーダがそのモデルとなったとも述べられています。

いずれにしても、各国の大きな鳥の伝説がモデルとなって、あるいは混同されて、ロックというひとつの巨大な鳥となって伝えられたことは充分に考えられることです。



●亜種・別名など
ルク/ロック鳥

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