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2014年7月 6日 (日)

セラフィムSeraphim

●上級第一位の天使
セラフィムは、上級第一位から下級第三位まで九階級に分かれている天使の中でトップ、すなわち上級第一位に位置する天使たちです。

キリスト教の教義では「熾天使(してんし)」の名が与えられ、ミカエル、ガブリエルらの、いわゆる「大天使」と呼ばれるものはここに入ります(ただし、大天使を下級第二位に位置づける説も有力です)。

セラフィムの名前は、「輝くもの」もしくは「燃えるもの」を意味するヘブライ語から来ており、その名の通り、絵画などでは炎のような赤い姿で描かれます。
彼らは神と直接会話ができる数少ない存在であり、純粋な「光」と「思考」の存在として愛の炎と共鳴します。

彼らの指揮官は諸説あってはっきりしていませんが、ウリエル、メタトロン、堕天する前のルシファー、ケムエル、ナタニエル、ガブリエルなどの名が挙がっています。

一説には、古代バビロニア(現在のトルコ)にルーツを持つと言われ、雷の閃光の擬人化ではないかと考える向きもあるようです。


●セラフィムの姿
彼らは「イザヤ書(6.1~2)」の記述によれば、6枚の羽を持つと言われ、そのうち2枚は顔を覆い、2枚は足を隠し、残り2枚で空を飛ぶと言われています。

手にはサンクトゥス、すなわち「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな」と刻まれた歌詞を刻んだ「炎の短剣(聖扇)」もしくは旗を持っています。

しばしば、ケルビム(上級第二位の天使)と同じく車輪に乗った姿で描かれることもあり、この車輪も天使の一種、オファニム(座天使、上級第三位の天使、トロニとも言う)なのだそうです。


●美術・伝承に見るセラフィム
セラフィムは神の玉座を直接守護するものとして、教会の内陣周辺の天井へ、ケルビムとともにしばしば描かれました。
ロマネスク美術(11~12世紀)以降は、特に教会入り口の外壁面を飾る装飾群の中にその姿を見ることができます。羽の先に孔雀のような目が描かれることもありました。

彼らは聖人伝説にも頻繁に登場し、マリアたちへの受胎告知やイスラムの宗祖ムハンマドのエピソード、「聖処女」ジャンヌ・ダルクへの呼びかけや、聖フランチェスコの聖痕を授かるシーンなどにその姿を認めることができます。



●亜種・別名など
セラピム

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